離乳食後期に入った、どうやって進めたら良いの?
離乳食の量や食材の固さってどれくらい食べやすいの?
このように離乳食後期の進め方について疑問や心配をお持ちの方もいると思います。
今回は離乳食後期の進め方についてお話をしていこうと思います。
【生後9ヶ月ごろの特徴】
生後9か月の赤ちゃんは、お座りが安定し、ハイハイやつかまり立ち、つたい歩きなど動く範囲がどんどん広がっていきます。
ハイハイであちこち動き回るなどビックリするほど動きが機敏な子がいたり、のんびりと一人の世界を楽しむ子がいたり、個性がはっきり見えてくる時期です。
視界が広くなるため、好奇心も旺盛になっていきます。
前歯が少しずつ生えてきて、「まんま」などの言葉を発するようにもなります。
「食」に対する興味が出てくるので、手づかみ食べを始めるのもこの時期です。手づかみをしたがるときは積極的にさせてあげましょう。
赤ちゃんが手で持って食べられるような野菜スティックなどがオススメです。
手づかみ食べをすると衣類や床が汚れたり、食事に時間がかかったりと大変なことも増えると思います。
しかし手づかみ食べは子どもの成長に必要なステップで、こぼしたり汚したりしながら覚えていくものです。
床にシートを敷く、エプロンを着けるなど片付けしやすい工夫をしながら取り組んでみて下さい。
【離乳食後期に進む目安】
離乳食「後期」は、生後9〜11カ月頃を目安に開始します。 「かみかみ期」とも呼ばれます。
離乳食後期(かみかみ期)へ移行する目安
- 豆腐くらいの固さの食材を、2~3秒もぐもぐと口を動かして、ごっくんと飲み込める
- 1回の離乳食で、子ども用茶碗1杯分程度の量を食べられる
- 食べ物に興味を持ち、触ったりつかんだりする
- 1日2回食の生活リズムが整っている
食べ物に興味を持ち、口をしっかり動かしてもぐもぐと食べられるようなら、後期の離乳食メニューに進めましょう。
後期の離乳食は1日3回です。 これまで食後にあげていた母乳やミルクは、変わらず欲しがるだけあげても問題ありません。
フォローアップミルクについて知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい↓↓↓
【離乳食を食べる時間帯は?】
食事の間隔は3~4時間以上空け、できるだけ決まった時間帯に食べさせましょう。
慣れてきたら1回目を9時頃、2回目を13時頃、3回目を18時頃というように、大人の食事時間に近づけていきましょう。
家族と同じタイミングで食事が取れるようになるので、一緒に食べる楽しさを知ることもできると思いますよ。
【離乳食後期の形状や固さ】
離乳食後期に与える食品は、歯ぐきでつぶせるくらいの固さにします。具体的には、熟したバナナくらいの固さを目安にして調理すると良いでしょう。
やわらか過ぎても固過ぎても、赤ちゃんがうまくつぶすことができず、丸飲みの原因になってしまうので注意が必要です。
食材の種類などに合わせて、必要に応じてとろみをつけたりあんかけにしたりすると食べやすくなります。
簡単にとろみをつけるなら、「とろみちゃん」が手軽に使えておすすめです。
【手づかみ食べにはメリットがいっぱい】
離乳食後期での手づかみ食べにはいくつかのメリットがあります。
発達促進
手づかみ食べは、赤ちゃんの手の指の筋力や巧緻性を発達させます。これにより、手先の器用さや運動能力が向上し、赤ちゃんの発達を促進します。
感覚統合
手づかみ食べは、視覚、触覚、味覚、嗅覚など、さまざまな感覚を刺激します。これにより、赤ちゃんの感覚統合が促進され、食事を楽しむ能力や食べ物に対する興味が高まります。
自己認識
手づかみ食べをすることで、赤ちゃんは自分の手を使って食べ物を掴むことができることを学びます。これは自己認識の発達に役立ち、自立心や自信を育みます。
食事の楽しみ
手づかみ食べは、赤ちゃんにとって食事を楽しい経験に変えることができます。自分で食べ物をつかんで食べることで、興味や好奇心が刺激され、食事の時間が楽しくなります。
これらのメリットから、離乳食後期での手づかみ食べは赤ちゃんの発達や食事の経験に良い影響を与えることができます。
【離乳食後期に使われる食材】
離乳食後期によく使われる食材は以下の通りです。
野菜
人参、かぼちゃ、じゃがいも、ほうれん草など、赤ちゃんが食べやすいように柔らかく調理された野菜がよく使われます。
果物
バナナ、アボカド、リンゴなど、軟らかくて消化しやすい果物が一般的です。
穀物
白米、玄米、オートミールなど、軟らかい穀物がよく使われます。おかゆや離乳食用のシリアルも人気があります。
肉や魚のつぶし身
鶏肉、牛肉、豚肉、魚などのつぶし身などが適しています。栄養豊富で消化しやすいように調理されたものが好まれます。
乳製品
ヨーグルト、チーズ、豆乳などの軟らかい乳製品が栄養源として使われます。ただし、乳製品アレルギーがある場合には代替品を使用しましょう。
これらの食材は赤ちゃんが消化しやすく、栄養価の高い食事を提供するために利用されます。
【うまく食べられない時】
食べさせる時は子どもの様子を確認し、それに合わせて食べ物の固さや大きさを調整してみてください。
子どもの食べる力だけでなく、食材の種類によっても食べられる大きさや固さが違うことがあります。
もしうまく口を動かせていなかったり吐き出したりするときは、まだ噛むことが難しいのかもしれません。
そのときは固さや大きさを中期食に戻して、舌でつぶして食べる練習をするようにしてみましょう。
食事時間は20~30分を目安にしつつ、赤ちゃんが遊び始めて食事に集中しなくなったら、赤ちゃんに食事を終わりにするか聞きながら、ダラダラ食べにならないように、キリのいい所で食事を終わりにすると良いと思います。
【離乳食後期で気をつけたいこと】
離乳食後期(9〜11ヶ月)には以下の点に気をつける必要があります。
離乳食後期の赤ちゃんは、離乳食から1日に必要な栄養の2/3をとれるようになります。後期の離乳食では、栄養バランスを意識して献立を考えましょう。
- ごはんやパンなどの炭水化物
- 野菜や果物などに含まれるビタミン
- 豆腐や魚などに含まれるタンパク質
1回の食事で、上記3つの栄養素が取れるように離乳食を作ります。
その他の注意点
- 1. 食材の適切な調理: 赤ちゃんが食べやすいように、食材を十分に柔らかく調理する必要があります。また、食材を十分に刻んで、窒息のリスクを減らすことも重要です。
- ※特にミニトマト、うずらの卵、巨峰、キャンディチーズなど丸ごと出すのは危険です。必ず1/4程度の大きさに切って出すようにしましょう。
- 2. 鉄分や栄養素の摂取: 赤ちゃんの成長に必要な栄養素を摂取するために、鉄分やタンパク質、ビタミンなどが豊富な食材を提供することが重要です。鉄分は特に重要であり、赤ちゃんの成長と発達に不可欠です。
- 3. アレルギーのリスク: 赤ちゃんがアレルギー反応を起こす可能性のある食材(卵、乳製品、小麦など)を与える際には注意が必要です。新しい食材を導入する際には、1つずつ与えて様子を見ることが重要です。
- 4. 与える食材のバリエーション: 赤ちゃんにさまざまな食材を与えて、栄養のバランスを保つことが重要です。野菜、果物、穀物、タンパク質源など、さまざまな食材を取り入れることで、赤ちゃんの栄養ニーズを満たすことができます。
- 5. 食事の時間と量の調整: 赤ちゃんの食事量や食欲は日々変化するため、柔軟に対応する必要があります。食事の時間を楽しいものにし、赤ちゃんの食欲や興味に合わせて与える量を調整しましょう。
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これらの点に気を配ることで、離乳食後期の赤ちゃんの健康的な成長と発達を支援することができます。
【まとめ】
今回は離乳食後期についてお話しましたが、離乳食の進み方は赤ちゃんによって違います。
周りと比べて焦ったりせず、赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。